筋金入りの水曜日

 ここのところずっと雪も降らず、道路もカラカラに乾いていたのに、数日で真冬に逆戻り。生活するには楽だけど、こんなに降らなくて大丈夫なの? と思っていたので、降ったことは別になんとも思わないけれど、何もこんないちどきにドカドカ降らなくてもいいんじゃない、と自分勝手にも思う。自然にはかなわないからなあ。自宅は山の近くで、会社の目の前は消雪道路になっているので、積雪量の違いに毎日びっくりしてしまう。
 25人くらいしかいない営業所でも人の性格はさまざまで、当たり前だけれど合う人合わない人がいる。困ったちゃんは何人かいるけど(営業所の三羽がらす、と所長は呼んでいる)、その中でも特に合わない人がいる。もう50歳過ぎのおじさんなのだけれど、とにかくこの人にはいらいらしてしまう。始業時間15分前に会社に着いたとたんに「コーヒー入ってないんだけど」と文句を言われたり(会社に着いたばっかりなのはコートを着ていることからもわかると思うけど?)、電話をしているときに大きい声で話しかけられ(電話しているのはあなたの席から見えますが?)、その電話で依頼された急ぎの仕事をしていると自席まで呼びつけられたり、「急ぎの仕事をしているので終わるまですこし待ってください」と言ったら露骨に舌打ちをされ(舌打ちされても!)、終わったので用件を聞いたら「シュレッダのゴミがいっぱいになったんだけど」と言われた。「いっぱいになったんだけどどうすればいいの?」でもなく、「捨ててもらえる?」でもなく、「いっぱいになったんだけど」って、口のききかたも知らない、頭の悪い学生みたい。「それが何か?」と言いたくなる気持ちを抑えながらゴミ袋を入れ替えて捨てたけど、言い方ひとつで受け手の気持ちって変わるよなあと思う。この人はとにかく挨拶をしないし、みんなの意見で決まったことについてもいつまでもぶつぶつ言っているので、ほんとうに嫌な気分になる。嫌になる自分も嫌なんだけどなー。
 昨夜は「たけしの本当はこわい家庭の医学」という番組の特集が腰痛だったので、実家でみんなで見た。腰痛で病院を受診する人の85パーセントが原因不明だということ(残りの15パーセントはヘルニアとか狭窄症とか、ちゃんと病名がついている)。そしてその原因不明の腰痛にはストレスが大きく関わっているのだそうだ。その説は夏樹静子の『椅子がこわい』を読んで知識としては知っていたけれど、どの程度本当なの? という半信半疑の状態だった。ストレスを感じやすい人は物事をネガティブにとらえやすく、その考え方のくせを直すと腰痛が軽減されるという。へえええ、と思いながら番組中の問診をやってみたら、父と私はストレスが腰痛に結びつきやすいタイプ、母はぎりぎり手前、夫は大丈夫なレベル。たしかに私は悲観的だし、心配性だし、取り越し苦労が多いし、割り切ったり開き直ったりするのに時間がかかる。考え方のくせを直す、っていうのはすごく難しそうだなあ。夫の楽天的なところをちょっとわけてほしい、と本気で思う(でも、だからこそ凸凹で合ってるんだと思うけど)。
 妹1が帰ってきて、いつでもうさぎと触れ合える生活が戻ってきた。うさぎの毛って、すごくすごくやわらかくて、背中をなでているととても幸せな気分になる。犬や猫じゃ、この感覚は味わえない(もちろん犬も猫も大好きだけどね)。
 エネゴリくん湯たんぽ*1がちょうかわいい! 今はごく普通のブリキの湯たんぽと、イノブンで買ったfashyの湯たんぽ(カバーがチョコレート色のニットで、ふちが白いブランケットステッチでかがってある)のダブル使い。ブリキのは足元に、fashyのはくにゃくにゃできるのでおなかの上に置いたり肩甲骨の辺りに当てたりして寝ている。ベッドのなかがあったかいってすごく幸せ。