長いお別れ水曜日

 といっても、レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』は未読。翻訳ものは合うものと合わないものがあるし、すごく時間がかかってしまうので、読みたいなーと思いつつまだ手をつけていない。
 もう何回も読んだから知ってるよー、という方も多いだろうけれど、またヘルニアの話。昨年の10月くらいからはずっと調子がよくて、ヨガにも復帰できたくらいだったのに、年明けからまた不調。しかも、このあいだの日曜日くらいからは痛くて寝るのにも困るほど。昨日は受付時間が終わっているのにむりやりねじこんでもらって、いつもの先生に診てもらった。「調子悪いねー、まあ歩けなくてもおかしくないくらいのヘルニアだからしょうがないんだけどねえ」と言われて、まあそうだよな、と思う。ブロック注射していく? と言われたけれど、なんとか薬で今回はしのいでみます、と答えて鎮痛剤を処方してもらって帰宅。むむむむむー。困ったなあ。
 このあいだの研修は長くて疲れた。この研修内容を持ち帰って、今度は私が所員に研修をしなければいけない立場なのできちんと聞いておこう、と思ったものの、講師の人の説明がうまくなくてげんなり。私も研修前に練習しておかなきゃなあ。プレゼンは苦手だったのに、何の因果か。しかも実際にその画面を使える日はシステムの稼働日までに数日しかなく、みんないっせいにブーイング。システムが変わると大変なんだから、もっと研修日を増やしてください! と言いたい。4月からの精算が思いやられる。研修が終わったあと、ほかの営業所に派遣できている人たちとお茶。みんな悩みは一緒なのねー。そしてかならず営業所にひとりは困ったちゃんがいるということも判明。営業所の中で自分ひとりだけ別の仕事をしていると、愚痴る人もわかってくれる人もいなくてすこしずつ澱のようなものがたまっていくけれど、それをわかってくれる人と話すと、その澱はすぐなくなるんだよなあ。そう考えると、今の会社に来る直前まで働いていた会社は、ほんとうに人間関係に恵まれていたんだなあと思う。辞めてからも飲みに誘ってくれる人たちがいるしね。
 土曜日は友達が家に来てくれた。近くのカフェでごはんを食べたあと、うちでお悩み相談室を開催。彼女の言うことがすごくよくわかる。どうしたらいいんだろうねー、と言うしかない。でも、これも誰にも話さないよりも、すこしでもわかってくれる人に話すとずいぶん気持ちが軽くなる(たとえそれで解決することはないとしても)。やっぱり人と会うことは大事だな、と思う。仲のいい人や家族だけのごく小さな輪の中で生活することもいいけれど、積極的に人と関わらなきゃ、と自戒を込めて思う。
 月曜日に辞令が発令され、営業所からはひとり異動になることが発表された。ふたつ年下の、生意気な口をきくけれどほんとうはすごく優しくてすごく仕事ができる照れ屋のOさんがいなくなる。送別会では、みんな「異動を聞いたときはショックだった」「離したくない」「昨日泣きました」(!)と口々に言っていて、ほんとうにみんなに好かれていたんだな、としみじみ。本人はお酒を飲みすぎて途中から寝てしまったけれど(「涙見せたくないから酔ったふりして寝てるんやろ」とは所長の弁)、なんだか私まで泣きそうになってしまった。この会社はずっと全国転勤が続くので、異動になった人はほとんど戻ってこない。さみしいけれど、またいつかどこかで会う日も来るだろう。でも、ムードメーカーのOさんがいなくなるのは、ほんとうにさみしい。別れの季節だなあ。