一生修行の水曜日


 あっという間にもう9月。ここのところぐっと冷え込んでいるので、綿毛布に包まって寝るのが幸せ。
 予想以上に大差のついた衆議院選挙も、日曜日に終わった。世の中は政権交代とかまびすしい。このままいけば、16日には鳩山首相が誕生するのだそうだ。投票率は私の予想より伸びなかったけれど、これだけ関心を集める選挙も久しぶりだったなと思う。地元の小選挙区で負け、比例で復活当選した議員が、「対立候補と戦っている気はまったくしなかった。世間の風が相手だった」ということを言っていた、と地元紙には書いてあったのだけれど、たしかに実感としてはそうだったのかもしれないな、と思う。そして、相手が対立候補そのものではなかったからこそよけいに厳しかったのだろうな、とも。自民党は久しぶりの下野、そして第1党からの転落と、政権からみごとに滑り落ちることになってしまったけれど、果たしてどれだけの人が「民主党がよかったから入れた」のだろう。「自民党がいやだったから民主党に入れた」人のほうが大半なのではないか、と思う。これからキャスティングボートを握るのは社民党になるのか、国民新党になるのか。どう政治が変わっていくかはまだわからないけれど、投票した以上、きちんと見ていかなければならないのだと思う。そして、こんな一大選挙のときに研究室にいたら、先生のもっとおもしろい分析を聞けたのになあ、とちょっと悔しい。
 日曜日は投票を済ませてからモンテの試合へ。広島戦、結局1-2で敗戦。ぐったり。負けた週はしんどいねー、と夫と話しながらも、私は月曜日から会社の送別会で飲み会。焼肉屋を貸切にして、みんなで大騒ぎ。ビールをコップ3杯くらいしか飲んでいないのに、みんなにあてられたのと大笑いしすぎたのとで頭が痛くなる。肉もおいしかった。今回異動になる人たちに、似顔絵を描いて渡そうという企画で、まんまと似顔絵を描くほうのくじ引きに当たってしまい、飲み会だというのに途中から真剣に色鉛筆を握る羽目に。途中席が近かったふたりからよこやりが入り(「ハルナさーん、これじゃかっこよすぎっすよー」)、もみ上げはくるん、法令線はくっきり、おまけに鼻毛が3本出たすばらしい絵を渡すことになってしまった。本人もげらげら大笑いしてくれたから一安心。近くの店に移動して2次会だー、と言っているところで夫に迎えに来てもらい、私は帰宅。全身焼肉くさくなっていたようで、迎えに来てくれた夫がくんかくんか匂いをかぎ、「焼肉食べたい」としきりに言っていた。
 今回の異動でうちの営業所に来る人が、前任者との引継で今日から山形入り。私がこの会社で働き始めてから、もう営業所の半分の人が入れ替わることになる。