2007年読了リスト121-132

 121。以前より買い物欲はなくなってきたけれど、それでも自分の好きなものを買う、という行為は大好き。ただそれが、以前と違って、服や小物じゃなくて本やキッチン用品になっているだけの話で。

続・今日の買い物。

続・今日の買い物。


 122。前だったらいちばん好きな作家は、と聴かれたら即答していた江國香織なんだけど、今の私にはそれほどいいと思えない。なんだかふわふわと空中を漂っていて、地に足がついていない感じで。前はそれがよかったんだけれど、今はそれが頼りなくてつまらない。

がらくた

がらくた


 123。医療系のエッセイや小説は大好きでよく読む。けれど、これはそれほど、かなあ。もうちょっと実話っぽく書いてあるか、いっそぜんぶフィクションにしてしまうか、どちらかがよかった。

救命センター当直日誌 ドクターファイル2 (ドクター・ファイル (2))

救命センター当直日誌 ドクターファイル2 (ドクター・ファイル (2))


 124。このあいだ読んだ『ドナウよ、静かに流れよ』と『聖の青春』がとてもよかったので、ぱっと目についたエッセイも借りてみた。大崎さん、わりと気に入ったかも。今度は小説も読んでみようと思って、実はもう借りてきてある。

傘の自由化は可能か

傘の自由化は可能か


 125。しまおまほって、なんとなく気になる。『女子高生ゴリコ』は絵が好きじゃないから読んでないし、そのほかの本も読んだことはないのに、どうして気になるんだろう。この人はきちんと愛されて育ってきたんだなあ、と感じるからなのかも。

まほちゃんの家

まほちゃんの家


 126。何回も読み返しているのに、何回でもじーんときて泣けてしまう。不登校になってしまったまいの気持ちは私にはよくわかるし、おばあちゃんのようなどっしりとした自分の核を持っている人にはひどく憧れる。西の魔女と東の魔女、生きている年数は違っても、心に流れるものは一緒なのかもしれない。

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)


 127。「おもたせ」って言葉がいいよね。私も誰かの家に行くときに持って行く手みやげは、かなり「おもたせですけれど」って出されるのを想定して自分の好きなものを持って行ったりする(なぜって自分が食べたいから!)。柏水堂のフィグケーキやジャン・ポール・エヴァンのマカロンとか、私も大好きなものが載っててますます食べたくなった。

おもたせ暦

おもたせ暦


 128。私もオウムだからすべて排除せよ、オウムだから人権なんて関係ない、って言っている側だったなあ、とこれを読んで思った。でも、決してそうじゃないんだ。ドキュメンタリー映画際で、この映画を観たかった。

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)


 129。大田垣晴子の本は、そう好きなわけじゃないのになんとなく手に取ってしまう。そしてひととおり読んで、ふうん、と読み終える感じ。いつも。それなのに手に取ってしまう。なんだか腑に落ちない。

きょうのごはん (ダ・ヴィンチブックス)

きょうのごはん (ダ・ヴィンチブックス)


 130。記憶をなくすということは、それまでの自分をなくすということと同じこと。私はきちんとして見えるらしいのにかなり忘れっぽいほうで、それでも記憶だけに頼ってなんとかやっているという感じなのに、そのよりどころがなくなったらどうしたらいいんだろう。心底恐ろしい。

明日の記憶

明日の記憶


 131。天然生活とかクウネルなんかに出てくる人を総動員して1冊にまとめた感じ。なんだかみんなテイストが似ていて、あんまりたくさんこういう人が出てくるとちょっと食傷気味かな。そのなかですこし違う感じがするのが、高山なおみさんと高橋みどりさん。2人とも大好きな人。

つくるひと―そのくらし (ダ・ヴィンチ・ブックス)

つくるひと―そのくらし (ダ・ヴィンチ・ブックス)


 132。裁判所の書記官になりたいと思っていた時期もあって(はるか昔だな)、だからなのか、今でも裁判に関する本は読んでいておもしろい。少年犯罪の多発している最近は、やっぱりそういう本を手に取ってしまう。私は裁判官にならなくて、自分のためにも世の中のためにも本当によかったと思うけれど。

少年裁判官ノオト

少年裁判官ノオト