2007年読了リスト153-163

 そんなわけで、読書がはかどるのなんの。


 153。瀬尾まいこの本は、読むとなんだか気持ちが温かくなる。教師という自分の仕事がとても好きで、生徒たちもとても好きで、そのなかでいろいろなことを感じながら生活しているんだろうなあということが透けて見えるからなのだろうな、と思う。こんな先生、私も習ってみたかったなあ。

ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチ ブックス)

ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチ ブックス)


 154。男性の育児休暇取得、って、実際に取った人の話を周りではまったく聞いたことがない。なかなか取ろうと思っても取れるものじゃないよなあ。やっぱりこういうお役人じゃないと。恵まれてるよなあ。

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中


 155。こういう、自分にとってのベーシックな生活って、本当に人それぞれなんだよね。この人のやり方はこの人にしか通用しないし、逆もまた然り。私なりの生活を見つけていくしかない。

ワタシきれい天然生活

ワタシきれい天然生活


 156。もともと朝型人間だということもあって、朝ごはんを食べるのはとても楽しみだった。今はそれほど朝ごはんに重きを置いているわけではないけれど、それでも朝何食べようかな、と思うとちょっと嬉しくなる。

ごきげん朝ごはん

ごきげん朝ごはん


 157。テレビのコメンテーターとして見かけたことはあるけれど、どういう人なのかはほとんど知らなかった、この高橋和さん。大崎善生さんの奥さんなんだよね、確か。事故にあったことは知っていたけれど、こんなにひどいものだったとは。自分が夢中になれるものを探すって、すごく大事なことだなと思う。

女流棋士 (講談社文庫)

女流棋士 (講談社文庫)


 158。高校生にしてここまで重いものを背負わなければならない碧李と、兄をすっかり頼りにしている杏樹、娘を愛しているはずなのに自分自身を律することができない母。碧李がどういうランナーとして成長していくのか、ぜひ続編を書いてほしい。著者も続編があるような話をしているというし。そう、あさのあつこを読むのはこれがはじめてなのだった。

ランナー

ランナー


 159。原田宗典の妹なんだって、と聞いたのはたしか昨年の春。でもその第1作を読むわけでもなく、この本も実は装丁が目について借りた本なのだけれど、これ、犬を飼ったことがある人にとっては身につまされる本なんじゃないかなあ。愛しく思う気持ちと疎ましく思う気持ちと。

一分間だけ

一分間だけ


 160。幸田露伴幸田文青木玉、とつづく文筆家ばかりの一家に生まれる、ってどんな気分なんだろう。ドイツやウィーンにいたという経歴はまったく知らなかった。正直にいえば、幸田露伴の子孫だからって文筆業なのか、と斜めに見ていたところがあるのは否めないけれど、思ったよりもずっと好感の持てる文章を書く人だと思った。

うさぎの聞き耳

うさぎの聞き耳


 161。『一分間だけ』とはまた違って、これは日記なのだけれど、この著者の犬たちに対する愛情はとてつもないものがある。これだけ献身的に看病してもらえる犬なんて、そうそういないんじゃないだろうか。これだけ愛された犬は幸せだろうな、と素直に思う。

走ろうぜ、マージ

走ろうぜ、マージ


 162。吉田修一は何冊か読んだことがあるのだけれど、そのたびになんとなく違和感を覚える。この人の書く人物が、私にはリアルに迫ってこないのだ。自分と別の次元で生きている、というような。これも私には馴染まなかった。

ひなた

ひなた


 163。うーん、この人はさすがにうまい。実はこの本ではなく、同じ著者の別の本を読もうと思っていたのだけれど、これがとてもよかった。家族を持って、子供がいるからこそ書ける文章だと思う。私にも子供ができたら、この本の読後感もまたまったく違うものになるのだろうか。

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)


 
 ところで、実は今ごろ今さらフリペを作ろうかと思ったりしています。本に絡めて。