2007年読了リスト164-171

 読書の秋の前に読書の夏。


 164。宮部みゆきは何回読んでもおもしろい。これも以前読んだことがあるのだけれど、毎回新鮮な驚きをもって読める。ぐぐっと引き込む力が強いのは、やっぱり宮部みゆきならではだなあ。

クロスファイア(上) (光文社文庫)

クロスファイア(上) (光文社文庫)

クロスファイア(下) (光文社文庫)

クロスファイア(下) (光文社文庫)


 165。平さんの本は今年になって読むようになった。なんだかドラマの脚本を読んでいるような、さらさらとした感覚で読める。今まで何冊か読んできたけれど、この本はそれほど私にはおもしろく感じられなかったなあ。また別のものも読んでみよう。

グッドラックららばい

グッドラックららばい


 166。江戸川乱歩賞、という文句に惹かれて借りてみた本。これがデビュー作らしいけれど、1作目にしてはうまいなあ、と思う。犯人にあの人が関わってくる、というのもひどく意外でおもしろかった。でも、実際にこんなことがあったら、とてもやりきれない。

天使のナイフ

天使のナイフ


 167。以前読んだことがあるけれど、文庫を購入したので、改めて読み直し。瀬尾まいこも、これがデビュー作だ。何回か借りて読めずに返して、ということが以前あったのだけれど、どうしてあのときは読めなかったのかなあ。表題作も、「7's blood」もとてもいい。

卵の緒 (新潮文庫)

卵の緒 (新潮文庫)


 168。『模倣犯』は夢中になって読んだのを覚えている。そのなかに出てくる、ルポライターの前畑滋子に焦点を当てたこの本。買ってきた母に先んじて、あっという間に読了してしまった。9年という月日が流れても、あまりにも自分のキャパシティを超えるものに出合ってしまうと、そのまま時が止まってしまうのだろうか。

楽園 上

楽園 上

楽園 下

楽園 下


 169。実家にあるのを知っていながら、やっとやっと読んだハリポタ。巻が進むごとにだんだん話が重くなってきて、漂う空気が暗くなっているのは否めない。それでも、ずいぶん主人公たちは成長したなあと思う。次の最終巻でどうなるのか、読むのがとても楽しみ(原語で読む根気はない)。

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)


 170。この本の平さんはとてもおもしろかった。傍若無人で自己中心的で、ともすれば嫌われ者になりそうな志津子が、とても魅力的に書かれている。傍若無人な振る舞いをしても、そう見えない人っているんだよね。愛すべき人。

なんにもうまくいかないわ

なんにもうまくいかないわ

 171。デトックスはたしかにブームにはなったけれど、ただのブームで終わらせるものではないと思う。現代に生きている以上、どうやっても毒は体内に溜まっていってしまう。それをきちんとそのつど体内から流していくことが大切。自分にやれることを、すこしずつ。

デトックス・バイブル からだの毒を消してキレイになる

デトックス・バイブル からだの毒を消してキレイになる

 今は池澤夏樹を読んでいるところ。