2007年読了リスト218-221

 前回の読了本、いつ感想を書くんでしょうかね。
 218田辺あゆみちゃんは、なぜか以前から好きなモデルさんだ。藤代冥砂と結婚していたと知ったときはびっくりしたなあ。『もう、家に帰ろう』は大好きな写真集のひとつだ。あゆみちゃんのゆるい雰囲気がいいなと思うのだけれど、文章もそんな感じ。こういう、ひとの日常を覗くのが好き。

ナマケモノのひるね

ナマケモノのひるね

 219。脚本家としてのこの人の力量はまったくわからないけれど、食べ物に関するエッセイを書く人としては、筒井ともみはほんとうにうまいと思う。読んでいると本当にそれを食べたくなるし、その情景が浮かんでくるような気がする。きっと著者自身も、相当食い意地が張ってるんだろうなあ、と思ってしまうような。人が食べているものに対してすごく興味があるから、こういう本はやっぱり読みたくなってしまう。

おいしい庭

おいしい庭

 220。前作を読んだのがいつだっけ、というくらい間が空いてしまったので、流れやら何やらが半分以上頭の中から飛んでしまった部分もあったのだけれど、それでもおもしろかった。でも、今回は白鳥の活躍場面が少なかったなあ。その分、速水先生が大暴れしてくれているけれど。事故の際の陣頭指揮の場面なんて、本当にそんなことあるんだろうか、と思いつつ、たしかにそんなことをやってのけてしまったら、ジェネラルというあだ名がつくのもわかる気がする。

ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋

 221。いちばん最初に須賀敦子を読んだときは、なんだか文章が硬くて読みづらいなあ、と思ったことを覚えている。それから何冊か読んでみたけれど、いまいちその文章に馴染めない、という思いが強くて、よく手に取る作家だとは言いがたい。それでもこんな本を読んでしまうのだから、やっぱりまた読み直してみよう、と思っている。蛇足ではあるけれど、はじめに文章が読みにくいなあ、と思った梨木香歩堀江敏幸も、私は今では大好きな作家なのである。

須賀敦子―霧のむこうに (KAWADE夢ムック)

須賀敦子―霧のむこうに (KAWADE夢ムック)