2008年読了リスト019-022

 読書のペースが遅いのは、行き帰りのバスの中で寝てしまうから。

 019。『犯人に告ぐ』はおもしろかったんだけど、これはあんまり、だったなあ。結局母親は失踪したままだし、父は私の好みではないリアクションばかりするタイプだし、どうしてそうでなくてはならない必然性があんまり見えないというか。あんまり今の気分に沿う本ではなかった。

ビター・ブラッド

ビター・ブラッド

 020。ずっと読もう読もうと思っていて、このあいだやっとリクエストを出して読めた本。伊坂幸太郎は妹2が好きな作家だ。おもしろいよー、と言われていたので、期待して読んだ。確か何冊か読んだこともあるのだけれど、これは好きな作品だった。実際にこんな死神がいたらどうだろう、と考える。

死神の精度

死神の精度

 021。ごくごく一般的な読者の目から見た本について書いたエッセイ、と本人は書いているけれど、ちっとも一般的じゃないのがいい(いや、もちろん一般的な目から見たエッセイもいいのだけれど)。著者本人も夫も、そして著者の親も作家という特殊な環境にいる人が、本を読まないわけがない。結婚してからお互いの蔵書も結婚させた、という一編がすごくいい。

本の愉しみ、書棚の悩み

本の愉しみ、書棚の悩み

 022。最近立て続けに読んでいる米原万里さんの作品。書名どおりに、まるまる1冊本について書いてある。読書日記と書評で構成されているのだけれど、どちらもとても読み応えがある。書評って難しくて、読みたいと思わせてくれる文章を書く人を見つけるのが難しい。それでも、私はこの本で読みたい本がまた増えた。

打ちのめされるようなすごい本

打ちのめされるようなすごい本