2008年読了リスト023-027
借りてきてまだ読んでいない本ばかりたまっていく。
023(再読)。高山なおみさんは料理家としてもエッセイストとしても大好きな人だ。高山さんがいろんな人に会いにいって、ごはんを作ってそれを食べながら話をする、という形態のこの本、私はとても好きだった。みんなクリエイティブな職業に就いている人ばかりで、それぞれの過去や思いが垣間見えるのがおもしろく、納得させられるところがたくさんあった。
- 作者: 高山なおみ
- 出版社/メーカー: 情報センター出版局
- 発売日: 2006/07/25
- メディア: 単行本
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024。初森見登美彦だったのだけれど、本当におもしろかった! なんて魅力的な愛すべき毛玉たち。おもしろきことはよきことなり! 4兄弟も父も母もとても魅力的で、下鴨家の仲の良さが十分に伝わってくる。ファンタジーでもあり、家族愛の物語でもあり、これは秀逸。それにしても、『鹿男あをによし』を読むと奈良は鹿が支配しているらしいし、この本を読むと京都は狸と天狗が支配しているらしいし、近畿地方は動物たちの天下ですよ!
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: 単行本
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025。ミステリーは2回読むなと言われるけれど、これは2回読んだほうがいいです、絶対。張り巡らされた伏線に、2回目でやっと気づくと思う。どうやら本屋を襲う話らしい、と認識していたけれど、これはただの本屋強盗の話じゃない。2年前から現在まで連なる、哀しい感情のやり場をなくした人の物語。バスの中で読んでいて、肝心なことがわかったときにええええー! って声を出しそうになってしまったよ。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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026。『さくら』を書いた西加奈子のエッセイ集。大阪の人だというのは知っていたけれど、このエッセイを読むと、ザ・大阪人! みたいな感じですごくおもしろい。なんでもかんでもおもしろくしてしまうっていうのは大阪の人に根づいているのかなあ。飲みっぷりといい、普段の生活といい、姐さんと呼びたくなる感じ。
- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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027。続けてモリミー(自分で使っておいて言うけど、こういうあだ名って誰が考えるの? 版元の人だよね?)の作品。短編集なのだけれど、私には『有頂天家族』のほうがおもしろく感じられたな。もちろんおもしろいのだけれど、のめり込み方が違うというか。でも、この人の文章は荒唐無稽なのにぜんぜん破綻していないのがいい。破綻していないと感じさせるのがうまい、と言ったほうが正しいかな。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: 単行本
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