ぐりぐりがたがた月曜日

 父の本棚に穂村弘の本があることに非常に驚いた。ほむほむ、こんなところまで!
 3週間の予期せぬ春休みを終えて、本日会社に復帰。8時前に家を出るのもすごく久しぶり。ぽかぽかの日差しを浴びながらバス停まで歩くだけなのにちょっと幸せを感じる(幸せアンテナが鋭敏になっているのです、たぶん)。iPodからはどこまでいっても不幸せのにおいがしないキリンジが流れて、普通の生活が送れることを普通だと思っちゃいけないんだなあ、なんて殊勝なことを思う。営業所は相変わらずのうるささで、でもそれすらもなんだかなつかしいような感じ。「おかえりなさーい」とか「お久しぶりです」とみんなが口々に言ってくれて、復帰できてよかったなー、と思う。私が休んでいる間にヘルプに来てくれていた支店の人が引き継ぎに来てくれて、聞いたところによると、どうやら私は首を切られる1歩手前だったのだそう。3週間も休むのならもうほかの人に来てもらおう、と言った支店の室長に対して、所長が「日頃がんばってくれてるし、仕事もきちんとしてくれてるんだから、きっちり治してまた働いてもらいたいんだ」とずいぶんがんばってくれたのだそうだ。ありがたいなあ。このご時世、派遣はいつ切られるかわからないからある程度覚悟はしているけれど、こうやって実際仕事ができるありがたさを感じるとよけいがんばらなきゃ、と思う。
 それでもやはり3週間のブランクは大きく、現状を把握するのに2時間半、というところ。メールは思ったよりもたまっていなかったけれど、それはヘルプで来ていた人が受信してくれていたからであって、未処理のものはたんまり。ひとつひとつ目を通して処理していくだけでひどく時間がかかる。おまけに経理のシステムが今期から変わったので、みんながあちこちで「これどういうこと?」とか「意味わかんない」などと文句たらたら。そりゃそうだよな、私だってさっぱりわからない。前のシステムの方が使いやすかったなー、と思うのは、きっとまだ操作に慣れていないから。
 ひさかたの、ひかりのどけきはるのひに、しづこころなくはなのちるらむ。小学生のときに、祖母に教わっていちばん最初に覚えた百人一首の句。おはこ札だった。百首全部覚えていたことがあるのに、大半を忘れてしまった今でも、この句はぜったいに忘れない。桜が咲くと、散りかけの時期に亡くなった祖母を思い出す。やっと昨日山形でも開花宣言が出され、我が家の目の前の公園にあるしだれ桜もピンク色が濃くなってきた。夜のさくらライン散歩がすごく楽しみ。