気のおけない友達

 お盆休み中に、なぎ部の飲み会があった。高校を卒業したのはもう15年前になるというのに、あいかわらずなぎ部は仲がいい。今回は飲み会には私を入れて7人が参加。子どもがいるので夜は出られない、長時間の外出は無理、という子たちのために0次会があって、それにも何人か来ていたみたい。参加するのはけっこう久しぶりで、4年ぶりくらいに会った子もいた。子どもがいる子、まだ独身の子、立場はいろいろだけれど、バカ話をしてげらげら笑って、素直に自分の今の状態を話せるのって、やっぱり高校時代を一緒に過ごしているからなんだろうなあ。あんまり他の人には言いたくないようなことまで、なんだか話せてしまう。久しぶりに会ってもその感覚は変わらない。
 私は元来人づきあいが下手だし、友達だって少ない。しょっちゅう連絡を取り合ったり会ったりするのが友達だと定義するならば、私には友達と言える人はほとんどいない。けれど、こうやって久しぶりに会っても包み隠さず自分の今の話をできる人、会ったらすこしだけ気持ちがふっくらする人は、私にとっては大事な友達だ。あの数時間を、大事にしまっておきたいような。
 そのなぎ部の飲み会のときに、「体大丈夫なの?」「調子どうなの?」と口々に言われる私。えーっと、私そんなに高校のときから体弱かったでしょうか…と言ったら、「そう思ってないのはハルナだけだよ」。…さようでございますか。