ちくわをわすれた金曜日


 シルバーウィーク、というなんともおしりのあたりがむずむずするような名前のつけられた5連休も終わり、昨日からまた通常営業。とはいえ、今日は金曜日なのでまた2日休み、というのんびりムード。昨日と今日を休みにすれば9連休だったのだけれど、さすがにこの期末の時期に休む人は誰もおらず、みんな数字の積み上げに一生懸命。月末が近いし、もうすぐ某製品の強力プッシュの時期になるので、私もばたばた。来週からはもう新しい布陣での下期が始まるなんて、ちょっと思えないくらい。
 5連休は近場でうろうろ。妹2が高速1,000円の恩恵を受けて帰ってきたので、一緒に買い物に行ったり。村上春樹の『1Q84』を読むかどうかさんざん迷ったすえに買った妹、下巻を読みきれなくて持って帰った。母も読んでいて、「読んでみなさいよー、おもしろいから」ということなので、いつか気が向いたら読むかもしれない。19日はモンテの応援でスタへ。サッカー初観戦の友達を、ゴール裏の、しかもタイコ隊がいる中心地に連れて行ってしまったので心配だったのだけれど、楽しんでくれたようで一安心。試合は負けてしまって4連敗。ひたひたと足音が聞こえてきてしまったので、残りの8試合は目の色を変えることになりそう。次の日はサテライトの試合だったので、久しぶりにメインスタンドでのんびり観戦。いつもだったら飛んで跳ねて歌って、というところを、「わー」とか「おおー」なんて言いながら観るのは本当に久々で、いかにも休日、という感じでよかった。22日は友達の家にお泊まり。名取と仙台に買い物に行き、ごはんを食べてカフェでひとやすみして、という、女の子と買い物に行くとこういうコースだよね、という王道をたどる(でも夫と行ってもだいたい同じ)。私は買い物のときにあまり迷ったりすることがなく、ぱっぱっと決めてさっさと帰るパターンが多いのだけれど、彼女はとにかく迷う。彼女がひとり暮らしを始めるときに電化製品を買うのに電器屋さんにつきあったら、お昼の12時から夕方6時までひとつのお店にいたことがあるくらい。自分にはない部分なので、ちょっとおもしろい。日もとっぷり暮れて、真っ暗になった夜の9時くらいに山形に戻ってきて、お好み焼き屋でごはん。アパートに戻って、録画していたビデオを見せてもらったりしながらだらだら。25時過ぎに寝る。次の日は特に予定を決めておらず、朝起きてみたらひどく寝違えたようで左側を向けない。いたいーいたいーと言っていたら笑われた。最上義光歴史館に行ってから、鮎を食べに行く。ずっと雨降りだった。車の中で流れていたのは、JUDY AND MARYのベストアルバム。ジュディマリが当時あまり好きではなかった私でさえ、聞き覚えのある歌がたくさん。結局ふたりで車の中でうたったりして、なんだか学生時代に戻ったようだった。
 寝違えた首は、まだ痛い。実家の庭の金木犀が、ふわっと香りはじめた。