読了

 なんでだろう、読み進めるのにすごく時間がかかってしまった。文章を書くことが本業ではないからなのか、ただ単に私とリズムが合わないだけなのか、なんとなく読みにくい。時間がかかったわりにどうということもなく、なんだか消化不良。

猫別れ

猫別れ

 小気味いい文章というのは、きっとこういうことを言うのだろう。米原さんの文章はいつも切れ味鋭くきりっとしているけれど、それがよりいっそう際立っている。国内政治や外交に対するシニカルな視線、ウィットに富んだ小噺、これこそ米原さんの真髄だ。よくぞここまで調べ、自分の知識として文章を書けるものだと舌を巻く。下ネタ満載でも、決していやらしくはならないのが米原さんの上品さ。つくづく、惜しい人を亡くした。
他諺の空似   ことわざ人類学

他諺の空似 ことわざ人類学

 地元なので、飯森さんの振る回は聴きに行ったりしているし、飯森さんの指揮で第九を歌ったこともある。たしかに「ああ、山響ねえ」と残念そうに言われることが多かったのに、ここ数年、ぐっと力をつけてきていると思う。飯森さんの果たした功績は大きいのだろうな。山形の人にとっては当たり前のことも、違うところに住んでいる人にとっては当たり前じゃないこと。いい意味で強引に、力強く引っ張っていってくれる飯森さんは山響には欠かせない人になっている。パワフルさ、ちょっとでも見習いたい。
「マエストロ、それはムリですよ・・・」 ~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~

「マエストロ、それはムリですよ・・・」 ~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~

 さらっと。もっと手応えのある文章を読みたい。
ジャーナル

ジャーナル

 難しい。文章が難しいのではなく、これを読んだ自分の感情を整理するのが難しい。オウムが自分の住む町にやってきたら?−それは嫌だ。けれど追い出して、追い出された人たちはどうなる?−自分がいいんだから知らない、というのは思考停止だ、と森達也は言う。それはわかる。ただ、自分の身の回りに起こったとして、受け容れることができるのかどうか、私は今は答えられない。自分の中の矛盾に気づいてしまっていて、でもそれをどう解決したらいいのかわからないからだ。みんな、結局、いちばん手ごわいのは自分の先入観とか感情なのかもしれない。
A2

A2

 『きのう何食べた?』の3巻と、なかしましほさんのクッキーのレシピ集が明日発売になるそう。こっちの店頭に並ぶのは週が明けてからかなあ。来週末には池澤夏樹の新刊も出る。どれも楽しみ。
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 11/3号 [雑誌]

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 11/3号 [雑誌]

 これも書店で立ち読んだ。ひとさまの手帳の中身とかカバンの中身とかが気になる、基本的に覗き見大好きな私。