俺らのすべて火曜日

 あちこちでひっぱりだこみたいですが、勝間和代さんが苦手です。 
 今日の朝は寒かった。あらかじめタイマーであたためている部屋も、今日の温度は13度。はだしでたたみの上を歩くと、寒くてひやっとする。先週やっと新しいコートをおろしたので、着るときはうきうき。大ぶりのボタンでスタンドカラー、色もきれいなターコイズブルーで、とても気に入っている。
 先月、叔母が亡くなった。まだ60歳前。ここ数年患っていた原発不明のガンが原因。学生時代、就職活動のために頻繁に上京していたときに、1週間くらい滞在させてもらったこともあった。わざわざ手紙をくれて、「苦手な食べものがあったら教えてね」と、嫌いな人が多そうな食べもののリストを書いてくれて、まるをつけて投函してね、と切手を貼った返信用封筒まで同封してくれるような、素敵な叔母だった。東京に住んでいたからそんなに会う機会が多かったわけではないけれど、小さいときから「おばちゃんが来るよ」と聞くと会うのがとても楽しみで、いつもほがらかに笑う人だった。本人は告知を希望して病気を受け入れ、病院じゃなくてホスピスに入りたいと希望し、今年の夏にはだんなさんとふたりで北海道旅行もしたそうだ。最後はだいぶ腹水がたまったりしてつらかったらしく、父や伯母のお見舞いも断るくらいだったけれど、穏やかな最期だったそうだ。大好きな叔母だったからお葬式に行きたかったけれど、お通夜やお葬式を大々的にするのを嫌がり、お墓にも入りたくないからと遺骨をダイヤモンドに加工してほしいと希望して、実際今その作業をやってもらっているとのこと。ゆっくり、すこしずつ死の準備を始めて、立派に生ききった人だと思う。いとこたちも、きっとそういう叔母の姿を見て、思うことはたくさんあったんだろうな。人が亡くなるということは悲しいことだけれど、大事なものを残していったんだろう。ただ、安らかに、と思う。