しあわせーってなんだーっけなんだーっけ(さんまさんの声でお願いします)

 今さら何を、と言われるかもしれないけれども。
 幸せっていう概念には客観性はなくて、あるのは自分の主観だけ。第三者の目から見てそれがどんなに「幸せそう」であっても、本当に幸せかどうかなんてわからない。そして、その逆も然り。自分が「幸せ」と思えれば、それがどういう状態であろうが、事実なんだ。
 結婚してもうすぐ5年になるけれど、子どもはいない。働いてはいるけれど、正社員じゃなくて派遣。私が他の人に対して劣等感を感じるのは、主にこのふたつ。子どもはほしいけれどなかなか授からないし、同期が会社を立ち上げただの同級生が役職についただのと聞けば、やっぱりもやもやする。このままでいいのか、これじゃだめだって思ってしまう。私の「幸せ」に対する価値観が、正社員で働いて、結婚したら当たり前のように子どもがいる、という生活にあるからなのだろう。
 けれど、冷静に考えれば、優しい夫がいて、ちゃんと働けてある程度のお給料ももらえて、夫と楽しめる趣味も自分だけの趣味もそれぞれにあって、少ないけれど大事な友達もいて、お互いの両親も健在で、十分幸せじゃないか。これ以上何を望むっていうんだろう。人と比べないっていうのが、自分が穏やかでいられる唯一の方法。大切なのは主観と認識で、客観性じゃない。私の幸せは、何もそっち側だけじゃないんだ。
 もうすぐ34歳になろうというのに、本当に何を今さら。でも、昨日すごくすごく腑に落ちて、何かから解放されたような気分になったくらい納得したので、覚え書きのために書いておこう。