読了
必要以上に感情をむき出しにしない登場人物たちの悲しみこそが、著者の悲しみと同じもの。あまりに悲しいと涙も出ない、ということはよく言われることだけれど、たぶんこの本に出てくる人たちもきっとそんな思いでいるのだろう。根底に流れる悲しみと、どう折り合いをつけていくのかは、それぞれ違う。立ち向かっていく人、受け入れる人、妥協する人。けれど、決してその悲しみが消えたわけではない。アイデンティティについて、深く考えさせられる。
- 作者: C・N・アディーチェ,くぼたのぞみ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/09/21
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- 作者: 東野圭吾
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- 作者: 夏石鈴子
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
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