益子の旅

 週末に益子に行ってきた。いつか行ってみたかったところだから嬉しい。夫と、私の両親との4人で出かけた。
 9時過ぎにインターに乗り、休憩しつつ13時過ぎに益子に到着。母と「行ってみたいねー」と話していて、旅行先を益子に決めた最大の理由であるスターネット*1のARKに、まず行く。ここでごはん。満席だったのでしばらく待つ。そのあいだお店を眺める。オーガニックの食べものや生活雑貨、陶器や洋服までそろっている。近くにあったら通ってしまうこと間違いなしだなあ。箸置きがいろいろあっておもしろかった。2階のギャラリーでは「黒豆の灯り展」。いろいろなものを使って灯りを作る、そういう発想がおもしろい。席が空いて案内されて、私が頼んだのはとろとろ卵のプレート。ほんとうにとろとろの卵焼きと、蒸し野菜がこんもり、もっちもちの玄米とお漬物。野菜もむっちりしていて、滋味豊か。けっこうなボリュームで、食べ切れなくて夫に食べてもらった。それなのに、「これは別腹だよねー」とデザートもオーダー。夫はおだんご、私達はゆずのシフォンケーキ。シフォンケーキは思った以上にゆずの果汁が入っていたようで、口に入れるとふわっとゆずの香りが広がる。生地もしゅわしゅわしていて、すごくおいしかった。濃い目のコーヒーによく合う。ZONEは今閉鎖中とのことで、RECORDへ。ここは、ギャラリー而今禾と野草茶寮と鍼灸院が併設されている。ギャラリー而今禾は、三重にある而今*2の系列店。古いものがたくさんあって、欲しいなーと思う棚もあったけれど、父に「プリウスに入らない!」と止められて断念。昔のデザインのものって、いいのがたくさんある。野草茶寮で野草茶を飲む。暖炉があって天井が高くて、こういう家いいなあと思う。おなかたぷたぷ。それから宿泊先のフォレストイン益子*3にチェックイン。ここ、国民宿舎だけあって価格はリーズナブルだし(レギュラーツインなら素泊まり1泊1人5,250円で泊まれちゃうのです)、建物もモダンだし、陶器市のときなんかにはおすすめ。部屋もきれい。ただし壁は薄いけど。1時間ばかり昼寝をしてから、建物の周りをお散歩。天文台も併設されているということで、予約してみればよかったかなあと思う。19時から隣のリス・ブラン*4で夕食。益子の郷というコース。前菜は海老と紅茶のスープ、鶏肉とにんじんとバジルのテリーヌ、魚料理が真鯛ポワレ、肉料理が牛ほほ肉のポトフ仕立て、デザートにバナナのアイスクリームとチョコレートタルト、コーヒー。シャンパンをグラスに1杯だけ飲んだ。どれもおいしかったー。かりっと焼いてある真鯛も、ナイフを入れるだけでほろほろっとくずれるくらいやわらかくなったほほ肉も。そしてチョコレートタルトが絶品! レシピを聞きたかった。おなかいっぱいになって部屋に戻る。あまりに満腹で動けなくて、胃薬を飲んで寝る。
 日曜日。朝ごはんを食べてチェックアウトし、最初に行ったのは益子参考館*5。陶芸家の濱田庄司の自邸を開放して、自分の作品や友人のバーナード・リーチたちの作品を展示してある。普段めったに近くで見ることがない工房や窯も見られて、おもしろかった。ここにいた半ノラの猫たちが、なつっこくってとてもかわいかった。抱っこしても逃げるどころかゴロゴロのどを鳴らす子もいて、夫と冗談で「山形まで拉致しちゃうぞ」と言ってみたり。とちぎテレビの番組の撮影をしていた。そのあと共販センターに車をおいて、陶器のお店があるあたりをしばらくぶらぶら。陶器屋さんはもちろんたくさんあるのだけれど、びっくりしたのははにわ屋があること! 夫と、店頭にたくさんならぶはにわをしげしげと眺めてしまった(そして意外と安い)。もちろん「おーいはにまるはにまるおうーじー」と店先で歌った。帰路途中に那須に寄る。ペニーレイン*6で遅めのお昼ごはん。ここは以前ペンションで、夫とふたりで泊まりに行って気に入り、「毎年行きたいねー」なーんて言ってたらペンションの営業をやめてしまい、ベーカリーだけになったというところ。夫と父はパスタ、私と母はベーカリーで買ったパンでランチ。食べ終わってからも、家に持って帰る用のパンを買い込む。nasu shozo cafe*7に立ち寄り、お茶。やっぱりここは何回来てもいい場所だなあ。一路東北道を北上し、帰宅。楽しい2日間だった。
ARKの入り口。ライトがかわいい。
看板もいい感じ。
フォレストイン益子。設計は内藤廣さんという方だそう。
益子参考館にいたにゃんこ。
益子参考館の正面。
たぬきもクリスマスの装い。
おいしいパン屋さん、ペニーレイン。
shozoのドアにかけてあった真っ赤なリース。