契約と事務職
金曜日は、支店での会議のために直行。午前中はレクチャー形式の研修、午後はブレインストーミングとKJ法を使って、ディスカッション形式での営業所の課題と要望の洗い出し。内勤者が3つのグループに分かれて、それぞれの営業所での課題や工夫していること、要望したいことなどを出して、結論を出すというもの。こういうやり方で営業所のことを考えたことは今までなかったので、他の営業所の仕事のやり方も垣間見えたりしておもしろかった。ただ漫然と仕事をしていくだけではだめなんだなあ。私が「ぜんぜん把握できない」と思っていることに対して、他の営業所の人は一覧表やチェックシートを作ったりして対処していたし、そもそも所長がトップダウン方式できちんと指示を出しているところもある。うちの営業所は、かなりそのあたりのことがなあなあになってしまっていると実感。ただ、どういう営業所にしていくかは所長の考えもあるから、そのあたりのすり合わせが難しいなあと思う。
会議のあとは懇親会。あっさり2時間くらいで終わって、仲のいい派遣の人3人とお茶しに行こう、と支店の人たちにつかまらないうちにさっさと会場を出る。そのうち2人が泊まりだというので、先にホテルにチェックインしに行ったら、そのホテルのフロントに、支店の人からの伝言があった。確認してみると、その2人の携帯電話には着信がいっぱい。折り返してみたら、「今カラオケに来てるからおいでよー」とのこと。ちょっと体調も悪いし遠慮したいです…と言う人に向かって、「大丈夫大丈夫来れば治るから！ じゃあ待ってるからね！ 来なかったらホテルまで迎えに行くね！」という支店の人。「行きたくないって言ってるのに、しかも体調悪いって言ってるのに、来なかったら迎えに行くってパワハラなんじゃないの？」などと4人でぶーたれ、とりあえずホテルから逃げる。カラオケと反対方向のカフェに入って、「もうお風呂に入っちゃったので」とか「すみません、ほんとうに体調悪くて気持ち悪いので」などと嘘八百を並べて、なんとか解放してもらった。嫌がってることを強制するのはやめてほしいよ、ほんと。
そのカフェで21時半をまわり、じゃあそろそろ帰ろうか、となったときに、ひとりが「私、みなさんとお会いするの、今日が最後なんです」と言い出した。えー、なんでなんで、辞めちゃうの？ と聞いたら、「今日の朝、3月いっぱいで契約を終了したいって言われました」とのこと。異動してきた所長と性格が合わず、もともとPCの作業があまり得意ではなかったようなのだけれど、「もっとPCに長けた人に来てほしい」というその所長の要望で、という理由なのだそう。ただ、本人曰く、「私のことが気に入らないから、PCのことにかこつけて辞めさせたんだと思うんです」ということ。ショックだった。PCが得意じゃないということも会社は承知の上で契約していたのだし*1、上司が変わったからといってその基準がころころ変わるようでは、安心して働けない。契約が続くかどうかも上司の心情ひとつに寄ってしまうのかと思うと、理不尽だなあと思わずにはいられない。派遣社員ってやっぱりそういう立場でしかないんだなあ。私も「長期で働いてほしい」と契約は半年ごとになっているけれど、いつそうやって切られるかわからない。うーん。3月にまた4人で集まって、ささやかだけれど送別会をすることにした。いなくなっちゃうの、さみしいなあ。
日曜日、友達に付き合って車の試乗のあと、カフェでお茶。先日、友達がみんなの前で仕事の研修をする方の役をやったとき、あまりに自分が上手にできないことと「それじゃぜんぜんわからない」と言われたことに対して、情けなくて悔しかった、という。私も人前でのプレゼンなんかがひどく苦手だったので、その気持ちはよくわかる。今働いている会社は、新入社員でもみっちりそういう訓練を受けるためかみんな説明が上手。私は上がり症だし、緊張しすぎて自分が何を言っているのかわからなくなるくらい挙動不審になる。そういう機会もあったのに、いまだに苦手意識が抜けない。昨年、みんなの前で経理のシステムの説明をしなきゃいけなかったときなんて、何日も前から胃が痛くなりそうだった*2。それと、事務職に就いていて思うのは、自分が何をやってきたのかを説明しにくいこと。総務的な業務、経理的な業務、庶務的な業務、といろいろあるけれど、じゃあ自分が今日何をやったか、今年何をしたか、今まで何をしてきたかということがはっきりした成果として見えにくい。やって当たり前の仕事は、評価もされにくい。自分の経歴の棚卸をしていていちばん困るのはこの部分。編集や制作をしていたときのように、成果がものとして見えるわけではないから難しい。プレゼンの能力もなく、自分が何をやってきたか把握もできず、なんだかどん詰まりだなーと思ってしまう。難しいなあ。
