2007年読了リスト190-194

 190。このあいだ山形でも市長選があった。候補者は3人いたけれど、事実上の信任投票というふがいないもの。投票率もたったの30%ちょっと。私は大学では政治を専攻していたけれど、自分が政治に関する仕事に就こうとか、たとえば立候補しようとか、そういうことはまったく考えたことがない。夫の友達で将来的に立候補しそうな人がいるので、もしそうなったら手伝ってみたりするのもいいかもしれない、と思っている。

ダイスをころがせ!〈上〉 (新潮文庫)

ダイスをころがせ!〈上〉 (新潮文庫)

ダイスをころがせ!〈下〉 (新潮文庫)

ダイスをころがせ!〈下〉 (新潮文庫)


 191。角田光代の書くものは、比較的明るいものと黒いものに分かれると思う。これは明らかに黒角田。どろどろした、できれば目を逸らしていたいようなものを書いている。書いた年代がわりと幅広いこともあって、明らかに今のほうがうまいだろう、という短編もあるけれど、それでもやっぱりうまい、と思う。でも、できれば私は明るい角田光代を読みたい。そして、明るいと言っても、前向きな明るさではなく、後ろ向きな明るさなのだけれど。

ロック母

ロック母


 192。親同士が殺し合いをしてしまった、という思い出したくない過去を背負いながら生きている主人公。そして、何年も会っていない妹が、婚約したと連絡をくれたのもつかの間、いなくなってしまう。おもしろいんだけど、いまいち妹がいなくなってしまう動機に強さがないかなあ、と思ってしまう。これ1作で決めるのではなく、もうすこしいろいろな作品を読んでみようと思う。

ホームタウン

ホームタウン


 193。今年の4月に那須に行ったときに、実はこのスターネットにも行きたかったのだった。那須と益子が意外と離れているので、泣く泣く諦めたのだけれど。これを読む限り、すみずみまでこだわったお店のような感じ。来年あたりは行ってみたいなあ。

ひかりのはこ―スターネットの四季

ひかりのはこ―スターネットの四季



 194。穂村さんのエッセイは、どれを読んでもおもしろくてくすくす笑ってしまう。これは恋愛に関するエッセイ。でも、こんなこと書いてても、穂村さん結婚したじゃん、って思ってしまうのはうがちすぎでしょうかね。