2007年読了リスト222-224

 なんだか読書が進みません。いつもよりかなりのペースダウン。なぜだ。 
 222。堀江さんの文章はいつ読んでも静かで、それがとても心地いい。感情のままに、はじけるような文章もいいなあとは思うけれど、結局自分が本当に読みたい文章はこういうものなのだ、と堀江敏幸梨木香歩を読むとつくづく思う。自分の文章が感情でブレるからなんだろうな。

バン・マリーへの手紙

バン・マリーへの手紙

 223。装丁の写真がかわいくていいな。こういう、作家がどういうものを読んでいるのかを知るのはとてもおもしろい。作家に限らず、だけれど、自分の知っている人がどういう本を読んでいるのかということにとても興味がある。この本は作家の顔も見られるのがちょっと意外だったな。

作家の読書道2

作家の読書道2

 224。『青い鳥』以来、重松清の大ブームが来ているので、既刊をかたっぱしから読みあさっている。少年の目線で書いたものと、年長者の目線で書いたものと、だいたいふたつに分かれているけれど、私は年長者のもののほうが好きかな。共通しているのは、作品に流れているのが優しい空気であるということ。いつか必ず誰にでも来る死というものを、真っ正面から、でも暖かく書けるのはこのひとの持ち味だと思う。

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(下)

カシオペアの丘で(下)