読了

インターセックス

インターセックス

からくりからくさ (新潮文庫)

からくりからくさ (新潮文庫)

猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ

きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

あの道この道今の道

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王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法

王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法

王国〈その3〉ひみつの花園

王国〈その3〉ひみつの花園

星のしるし

星のしるし

豚キムチにジンクスはあるのか―絲的炊事記

豚キムチにジンクスはあるのか―絲的炊事記

 『猫を抱いて象と泳ぐ』はすごくいい本だった。小さくて、静かで、閉じているのに無限に広がる世界。「3月のライオン」でも将棋が描かれているけれど、将棋にしろチェスにしろ、あんな100マスにも満たない盤の上に見える世界は、本当に果てしないのだなと思う。あいにく私はどちらもルールを知らないけれど、その無限の世界を見てみたくなる。小川洋子さん、やっぱり大好きな作家だなと思う。
 『王国』シリーズは定期的に読み返したくなる。文章がうまいと思うわけではないけれど、そのときどきに欲しかった言葉が必ず見つかる。最近のよしもとばななは、乱暴なことを言えばストーリーなんてもうどうでもよくて、自分の言いたいことを言うだけのために文章を書いているのかなと思うときがある。ところで、この『王国』シリーズってまだ続くんじゃなかったの? たしか全5巻くらいになる予定だった気がするんだけど、さっぱり音沙汰がない。
 『食堂かたつむり』の小川糸さんが新刊を出して、その記念にサイン会をするそうだ。地元の書店では11日。行きたいところだけれど予定が入っていてその日は行けない。まあ、また行ける機会も来るだろう。家も近いことだし。