読了
ごく最低限の言葉しかつかわない文章は、こんなにも想像をかき立てられるものなのだろうか。誰が、どこで、ということはあまり語られないのだけれど、それこそがかえって石田千の文章を特徴づけている。食べ物に関する描写が上手い人だと思っていたけれど、やはり。名の通ったお店で贅沢なメニューを食べたという、いわゆるグルメエッセイとは一線を画すけれど、日常の食が淡々と綴られていて好感が持てる。ひとりで飲みに行って、さっと引っかけて帰ってくる、なんてやってみたいなあ(下戸なので実現不可能ではあるが)。
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