読了
話といえば、ナビダード民主共和国の大統領マシアス・ギリが、その地位からすべり落ち、失脚するだけなのだが、それがとてつもなく壮大な物語になっている。途中はだらけてしまい、読み進めるのがなかなかつらいようなところもあったけれど、加速がついてからはぐんぐん読めた。まるで自分もナビダードの国民になって、マシアスの政治手腕をどこからか眺めているような気分になる。マシアスより、ジム・ジムソン、リー・ボーやイツコなど、脇役の方が魅力的だった。長編で、その手法もあってか外国文学のような印象を受ける。
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『マシアス・ギリの失脚』を読み終えるのに6日間くらいかかってしまった。今は、谷川俊太郎さんの『ひとり暮らし』を読んでいるところ。ドラマが終わる前に『不毛地帯』を読みたいと思いつつ(ドラマは見てないけど)、まだいつ手をつけられるかさっぱりわからない。