修行

 ヨガをやるには体が柔らかいほうがいいだろうと勝手に思っていたのだけれど、どうやらそれは半分真実、半分嘘らしい。たしかに体が柔らかいとアーサナにはいいけれど、体が柔らかいことで怪我もしやすいのだそうだ。普通は体が柔らかければ怪我はしにくいと言うけれど、ことヨガに関しては逆。柔らかいからこそ無理をして怪我をするパターンが多いという。エスタにも「連続のポーズに自分を合わせるんじゃなく、自分に連続のポーズを合わせてね」と言われた。頭ではわかっているのだけれど、実際にプライマリーシリーズをやっていると、ついつい体を無視してしまう。なかなか難しいなあ。
 2年近くヨガをやってきて、ちょっとはうまくなったかな、と思ったけれど、そんなのまだまだだった。ごくごく基本的な太陽礼拝でさえ、注意されることはまだたくさんあるし、変な癖をつけてしまっているところもいっぱい。このあいだの土曜日のヨガは人数が少なかったので、こまかいところもたくさんアジャストしてもらった。あまりにも意識をあちこちに向けなければいけなくて、こんなにだめだったんだねえ、と漏らすと、エスタから「だってハルナ、最初からこれ全部言っちゃうとヨガやめちゃってたでしょう」とキツーイひとこと。情けないけど、それは図星。難しくてなかなか上達しなくてもどかしいけれど、それでも今の私はヨガがとても好きだ。もっと体を鍛えて、きちんと基本からやり直そう。ヨガは修行だ。がんばらなくちゃ!