2010_003 「THIS IS IT」

 金曜日の夜、遅ればせながら「THIS IS IT*1を観てきた。マイケル・ジャクソンという人に興味はないし、もともとがクラシック畑で育っているので、KING OF POPと言われてもピンと来ない。それでも、音楽は耳にしたことがあるものが多いし、先に観に行った夫が「すごくよかったよ」と言うので観に行ってみた。
 ドキュメンタリーなので、ストーリーらしいストーリーはない。リハーサルの様子を映している。でも、バックダンサーのオーディションを受けに来た人たちが「自分の人生はマイケルで変わった」と口々に話す様子を見て、それだけの魅力がある人なんだなあと思う。実際、スクリーンの中のマイケルは穏やかだし、常にお客さんの目線でステージングを考えていて、自分のやりたいステージが頭の中で完成されているのがわかる。あとは、どうやって理想に近づけていこうかという段階。そのイメージが頭の中にあれば、強い。パフォーマー、エンターテイナーとしてすごく優れた人だ。バックダンサーがヒップホップやブレイクダンスの人みたいな、だぶだぶの服装をしている人が多かったせいか、ぴったりした服を着て優雅に踊るマイケルは、他の人に比べて品があるなあと思った。
 とかくマスコミではゴシップネタがおもしろおかしく報道されて、実際私もそういう色眼鏡でしかマイケルのことを見ていなかった。でも、自分のステージには真摯に取り組んだ人。マイケルはすごかったんだなあ、と今さら思う。それにしても眠かった…。