2010_003「かいじゅうたちのいるところ」

 「かいじゅうたちのいるところ*1を観てきた。あの有名な『かいじゅうたちのいるところ』が映画化されると聞いて、正直あんまり嬉しくないなあと思っていた。原作がある映画って、だいたい原作を超えられないことが多い。やっぱり原作の方がよかった、と思うことが多かったから、この絵本がそうなったらいやだなあと思っていたけれど、この映画はすごくよかった。まず、かいじゅうたちの着ぐるみ感がすごくいいの。やたらとCGを使ったりしていなくて、ちゃんとかいじゅうの毛がふさふさしていたり、モフモフしていたりするのがとてもキュート。ぽてぽてと歩くかいじゅうたちがとても愛らしいし、そうかと思うと、どしーん! と体を投げ出して重なったりするさまも、迫力がある。マックスくんもとってもかわいい。あのロンパースみたいな服がよく似合って、あの年頃独特のかわいさ。かいじゅうたちの世界でも、どうやって仲良くしていくか意見のの折り合いをつけていくか、なんていうのは人間と一緒。マックスはかいじゅうたちと生活したことで、何か変わったのかなあ。あのかいじゅうたちの重なっているあいだにもぐりこんで眠りたい。マックスの感じた孤独感とか、疎外感とか、そんなものを思い出してちょっと懐かしくなった。