2010_004「ゴールデンスランバー」

 「ゴールデンスランバー*1を観てきた。原作も大好きで、単行本を買って手元に置いて、何回か読み直したりしているのだけれど、それでもやっぱりおもしろくてやめられなくなる。この作品については、映画化される、しかも主演が堺さんと聞いて、すごく楽しみにしていたのだった。そして、文句なく、おもしろかった! 原作を読んでいるから、ストーリーはわかる。どうなっていくのかも、わかる。でもそれでも、これからどうなっちゃうんだろう、と一緒にどきどきできる作品だった。堺さんはもちろんだけれど、キャストの豪華なこと。他の映画だったらみんな主役級でしょ、という人が次々に出てくる。森田役が吉岡秀隆だということを知ったときは、ちょっと違うかなーと思っていたけれど、いざ観てみたらそれでよかった。佐々木役も、え、香川さん? と思ったけれど、これもぴったり。舞台が仙台ということもあって、見慣れた場所もちらほら。あれだけのボリュームの原作を、2時間くらいの映画にまとめるわけだからどうしてもこぼれ落ちるエピソードがあるのはしかたないけれど、原作のよさはまったく損なっていないと思う。結末については、原作が出た当時から賛否両論あるのは知っているけれど、私はすごくよかったなーと思う。笑いあり、涙ありですごく楽しめた。個人的にびっくりしたのは、キルオ役の濱田岳くん。すごくよかった。いろんな伏線が張られて、それを次々に回収していく爽快感も、ただひたすら逃げる疾走感も味わえる、おすすめの映画です。