2010_005「インビクタス」

 土曜日の夜に、「インビクタス*1を観てきた。クリント・イーストウッドの作品はそう何本も観ているわけではないけれど、優しい作品が多いなあという印象。そして、今回もそれは変わらなかった。今年ワールドカップがあるとはいえ、南アフリカといえばアパルトヘイトという図式しか思い浮かばない。どんな国なのか、想像すらできない。治安がよくないとか、犯罪率が高いとか、そんなことしか知らない。それでも、ごく最近まで、白人が黒人を差別するという現実が存在した国なのだなあということは、映画でもよくわかる。そして、ともすれば国が二分しそうなところを、ラグビーという手段で団結しようとしたネルソン・マンデラ。これが実話だというのだから、ほんとうにすごい話だ。自分の国のチームをあれだけ応援することは、ラグビーをサッカーに置き換えれば私にも納得できた。そして、同じチームを応援する限り、人種が違っても仲間。モーガン・フリーマンマット・デイモン、どちらともすごくよかった。モーガン・フリーマンの味のある演技に唸り、マット・デイモンのマッチョな体にびっくり。キャスティングが見事だと思う。観てよかった。