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読了本

アザミよりもチユキに心を奪われる。私の高校時代とはあまりにも違いすぎて、学校生活で共感できる部分はちっともなかったけれど、"no music, no life."な感じはわかる。津村作品ははじめてで、大阪弁にも慣れず、文章の書き方にも慣れるのに時間がかかった…

読了本

なかなか題材にしにくい統合失調症がひとつのテーマになっているので興味を持って読んだけれど、もうちょっと掘り下げてほしかったと思う。現実の世界に存在するのに、そこにあるものを見ていない人たち。感情の揺れはとてもよかったと思うけれど、やはり最…

読了本

ちょうど子どもの移植について法改正がなされたところだったから、思わぬタイムリーさでこの本を読んだ。私自身は臓器移植提供カードを持っていて、自分の体で役立つところがあったら使ってほしい、と思っている。もちろんこれは私個人の考えであるから、い…

読了本

凄惨で壮絶な現場、としか言いようがない。あまりの事故の大きさに、食べていたアイスが溶けるのもかまわずにテレビの画面に食い入るようにしてニュースを見ていたのを思い出す。ただ単なる飛行機事故、520人死亡という言葉だけでは言い表せない事態。その裏…

読了本

中国で生まれ育ちながらも「自分の半分は西洋人だ」と言い切るシャンサと、フランスで生まれモロッコで育ち、今は日本語をあやつりながら行きているリシャール・コラスとの、フランス語による往復書簡。手紙というよりは、それぞれのオリジナル小説の草稿を…

読了本

児童文学としてのムーミンとアニメのムーミンしか実際に見たことはないけれど、コミックスのムーミンも読んでみたいと思わされた。ユートピアさながらの穏やかな場所に見えるムーミン谷ではあるけれど、コミックスと児童文学、児童文学とアニメ、などと考え…

読書メーターまとめ

2009年6月8日 - 2009年6月14日の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1214ページアフリカの瞳南アフリカ共和国で、エイズと政府に立ち向かう医師、作田信。陰になり日向になり支える妻のパメラと、診療所を営むサミュエル、たくさんの仲間たち。ア…

最近読んだ本

ピンボケの写真も多いし、高山なおみさん本人のこまこました字だって上手だとはとても言えないけれど、そんなことを差し引いても好ましい1冊。よそのうちはおもしろいけれど、よそのうちのごはんもとてもおもしろい。チクタク食卓〈上〉作者: 高山なおみ出版…

村上春樹と好きな作家

村上春樹の『1Q84』が発売日に68万部、とか、発売日前に増刷が決まる、とか、そんなニュースが聞こえてくるけれど、私の周りに村上春樹を読む人はいない。私自身も、村上春樹はエッセイはいいけれど小説は好きじゃないので、この先もあんまり読むつもりはな…

最近の読了本

ムーミン童話の百科事典作者: 高橋静男「ムーミンゼミ」,渡部翠出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/05/30メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (13件) を見るムーミンパパの「手帖」―トーベ・ヤンソンとムーミンの世界作者: 東宏治出版社/…

私限定ムーミンブーム

相変わらず本は読んでいます。入院中に怒涛の勢いで読み、こっちに貼り付けるのがめんどうになったのでほうっておいているだけです。読書メーターは更新中*1。 以前からムーミンは大好きだったけれど、ここ2週間くらい、ずっと頭の中がムーミンで占められて…

読了

十人十色の着物がたり作者: 主婦と生活社出版社/メーカー: 主婦と生活社発売日: 2004/10/22メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る沼地のある森を抜けて (新潮文庫)作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/11/27メデ…

読了

私たちのお弁当 (クウネルの本)作者: クウネルお弁当隊出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2005/09/20メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 145回この商品を含むブログ (195件) を見るニシノユキヒコの恋と冒険作者: 川上弘美出版社/メーカー: 新潮社発…

読了

白蓮れんれん作者: 林真理子出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1994/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る春のオルガン (新潮文庫)作者: 湯本香樹実出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/06/30メディア: 文庫購入:…

読了

インターセックス作者: 帚木蓬生出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/08/05メディア: 単行本 クリック: 184回この商品を含むブログ (27件) を見るからくりからくさ (新潮文庫)作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/12/26メディア: 文庫購入: …

読了

りかさん (新潮文庫)作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (134件) を見る雪国の小さな高校―基督教独立学園校長7年の歩みから作者: 武祐一郎出版社/メーカー: 新教出版社発…

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天国はまだ遠く作者: 瀬尾まいこ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/06/23メディア: 単行本 クリック: 58回この商品を含むブログ (121件) を見るマダムだもの作者: 小林聡美出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2002/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (…

読了

日々ごはん〈4〉作者: 高山なおみ出版社/メーカー: 中央出版アノニマスタジオ発売日: 2005/07/01メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (39件) を見る日々ごはん〈9〉作者: 高山なおみ出版社/メーカー: アノニマスタジオ発売日: 2007/05/01メ…

いしいしんじ

いしいしんじ、とひらがなで書くのは難しい。いとしが多くてバランスが取れないから。実はよく間違えて書く。 そんなことはどうでもよくて、いしいさんは三崎と松本に家を持っている、というのは知っていたけれど、昨日実家で読んだクロワッサン掲載の本人の…

読了

雷神帖―エッセー集成2 (エッセー集成 2)作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2008/11/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る考える人 2009年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/12/29メディア:…

読了

忙しい日でも、おなかは空く。作者: 平松洋子出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/09/01メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を見る

読了

ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里作者: 沼野充義,佐藤優,多田富雄,池内紀,秋山豊寛出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/12/27メディア: ムック購入: 13人 クリック: 42回この商品を含むブログ (20件) を見る

最近読んだ本

モダンタイムス (Morning NOVELS)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/10/15メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 134回この商品を含むブログ (320件) を見る寄りみちこみち作者: 華恵出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: …

今読んでいる本

今読んでいるのは、池澤夏樹の『風神帖』。今年すごくはまった作家は3人いて、米原万里、森達也、そして池澤夏樹だ。今まで読まずにいたのが本当にもったいない。特に池澤夏樹はまだ読んでいない本がたくさんあるから、今から読むのがとても楽しみ。風神帖―…

ジャストタイミング

昨日図書館から借りてきて、ちょうど今日から読みはじめたところ。恋するフェルメール―36作品への旅作者: 有吉玉青出版社/メーカー: 白水社発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (28件) を見る レポートやら何やらで読了本を…

買った本

ブックオフで単行本の半額セールをやっていたのもあって、ついつい。 米原万里『言葉を育てる 米原万里対談集』 中島たい子『そろそろくる』 岡尾美代子『Room talk』『Room talk2』 高橋みどり『好きな理由』 森下典子『日日是好日』 飛田和緒『飛田和緒の…

2008年読了リスト162-179

四季の食卓作者: 飛田和緒出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るイラクの小さな橋を渡って作者: 池澤夏樹,本橋成一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/01/24メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を…

2008年読了リスト157-161

性犯罪被害に遭ったら、やっぱり実名を公表することは私にはできない、と思ってしまう。きっと泣き寝入りをしてしまうのだろう。この人は実名を明かして、それで自分の体験を語っている。実名を明かすことで傷つくことも多いと思うのに、それでも。強い人だ…

2008年読了リスト151-156

北海道旅行に持って行ったのはこの本。旅行に持って行く本は毎回すごく悩むのだけれど、今回はこれで大正解。硬質な、でも冷たくない凛々しい文章が沁みてきて、いつになくじんときた。須賀敦子は今まで読み散らかしていたけれど、近々きちんと読み通してみ…

2008年読了リスト145-150

久しぶりに読んだけれど、やっぱり『赤毛のアン』はおもしろい。私は小さいときから好きな本を何回も何回も繰り返して読むのだけれど、今まででいちばん多く読んでいるのはこの本か、もしくは『あしながおじさん』だと思う。アンの突拍子もなさとか想像力と…